惑星ソラリス |
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2007-02-22 Thu 12:58
惑星ソラリス
監督 アンドレイ・タルコフスキー 1972年 165分 惑星ソラリスは宇宙のかなたのなぞの星。 理性を持った「海」に覆われた星。 ソラリスの観測と「海」との接触のために 軌道上に観測ステーションがおかれている。 そのステーションが原因不明の混乱に陥ってしまっていた。 心理学者のクリスが原因究明のため送り込まれる。 ステーションは、瀕死の状態であり、 二人残った乗員もなにやら訳ありの様子であった。 ある夜、突然クリスの前に10年前に自殺した妻ハリーが現れる。 クリスにとっては、ある程度予想のついた事態であり、 一度はロケットに乗せ、ソラリスに送り返す。 が、再びハリーは現れ、クリスは受け入れる。 ソラリスはステーション乗員の心を覗き込み、 実体化することができるのであった。 やがて、二人は愛し合うようになる。 それは、古い愛の再燃であり、 同時に新しい愛でもあるようである。 やがて、ステーションのほかの科学者により、 ソラリスに処置し、幻影を消す方法が開発される。 それにより、ハリーは消失した。 やがて、場面はクリスの故郷の森に囲まれた家。 帰郷を果たしたクリスいる。 でも、何かおかしい雰囲気。 カメラが引いていくと、 それはソラリスの海に浮かぶ緑の孤島であった。 ![]() プロローグ、川の流れにゆれる水草が、 飽きることなく映されます。 やがて、水草に見入るクリス。 さらには静かな森にたたずむ、クリスの自宅。 それらは、ソラリスの青緑色の海を暗示するかのようでした。 クリスが自宅から都市に向かうハイウエイの映像は、 首都高の映像がこれでもとか使われています。 それは、私でも知っていた有名な場面ですが、 古い日本車や東京の景色がこれでもかと映し出されます。 当時のソ連邦の人々には未来の景観であったのかもしれなませんが、 私にとっては興ざめ感とノスタルジックな感傷が浮かび上がってしまいました。 ソラリスのハリーの愛、 それはクリスの潜在意識にある古い愛であるとともに、 ソラリスのクリスに対する愛であったのではないでしょうか。 ステーションのほかの乗員にも、 必ず幻影がつきまとっていたようあり、 それらはソラリスがステーションを混乱させるために 送り込んだとは限らないと思えます。 ほかの乗員はそれぞれの幻影を 必ずしも好意的に受け入れていたとは思えず、 その点で、クリスとハリーの関係とは異なります。 ソラリスとクリスの接点であるハリーは消されてしまいますが、 クリスを愛したソラリスがクリスの故郷を ソラリスの海に作り出すことで、 クリスをソラリスに留めようとしたように 私には思えて仕方ありません。 この映画も聖書からとったと思われる言葉が多く引用され もう少し、場面場面の意味合いを吟味しながら 観返したいと思いました。 原作を読むことも考えましたが、 原作と映画はだいぶ違うようですし、 どこかでまた上映しないでしょうか。 |
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